誰が俺を殺しえようか? 〜ルール紹介〜

「誰が俺を殺しえようか?」は多人数で行うカードゲームです。

解説には赤兎馬さんにお越し頂きました。本日はよろしくお願いします
 よお、解説の赤兎馬だ。いや、実際は喋れないんだけどよ。気分だ気分。あるよな、そういう気分ってよ。
 ルール紹介とは言うが、実際の細かい所は製品買ったら入ってる説明書を読んでくれ。ここでは軽く流れだけ解説するぜ、いいな?
 この製品にはカード26枚が入ってるんだ。
 最低プレイ人数は9人だが、内1人はゲームマスター(以下GMに略すぜ)にならなきゃいけない。つまり、プレイヤーは8人ってことだな。
 役職とかターンとかあって複雑なんだが、慣れれば問題ない。とりあえず単純に、最低人数での場合で説明させて貰うぜ。
 まず、最低人数の場合はプレイヤーは8人だから、8枚カードを選ぶ。
 反逆者2枚、軍師1枚、幕5枚の計8枚だな。
 この反逆者とか幕ってのは、後で説明する。ただ俺が幕ってのは、右の俺の雄雄しい姿の下の方を見て貰えば分かるよな? 
 幕・赤兎馬。…どうやら俺は蜀の重臣らしいぜ?
 まあとにかく選ぶぜ。製品26枚中、反逆者は4枚、軍師1枚、幕は13枚ある。
 そうだなぁ。俺はもちろん幕の1枚に入るとして…。
赤兎馬さんの裸体、素晴らしいですね
 この8枚を選んでみたぜ。う〜む、どいつもこいつも俺のカッコよさには勝てねぇな。
 まあそれは置いておいて、ここでこのゲームの目的だ。
 劉備の耳たぶを取り戻すとか、そんな些細なもんじゃねぇ。騙されるなよ?
 このゲームの目的は、勢力によって変わってくる。勢力は基本的に2つ。反逆者側か、幕側かだ。
 反逆者側の場合、幕側を自分たちと同数まで減らせば勝ちだ。
 幕側は、反逆者を皆殺しにすれば勝ち。

 軍師は、軍師という特殊能力を持ってるが幕側だ。つまり、反逆者が2人に対して、幕側は6人。この圧倒的な数差を反逆者が乗り切るのか、はたまた見抜かれて殺されてしまうのか。
 ま、幕に俺がいる限り、反逆者に生きる道はないけどな。
 カードが配られ、自分のカードが何なのか、絶対に他人に分からないように伏せる。今回は解説ってことで、プレイヤー8人をA〜Hと割り振ってみるぜ。左上(劉封)からA〜D、左下(赤兎馬)からE〜Hだ。
 じゃ、ゲームを開始するぜ!

ある一つのプレイ光景:

 基本的な流れは、夜と昼のターンを繰り返すことだ。夜には特殊能力者、反逆者が密かに動き、昼には軍議が行われる。夜にも昼にも、必ず最低一人の犠牲者が出ちまう。
 俺は幕側だから、出来るだけ犠牲が出ないよう、早い内に反逆者を暴き出したいもんだぜ。
 ゲームを始める際のGMの役職確認で、AとBが反逆者、Cが軍師だってことがGMにだけ分かった。そして、最初の夜は軍師だけが動ける。
 軍師は、夜に一人だけを選び、そいつが反逆者か否かをGMから聞くことが出来る。他の奴は目を瞑ってるんだぜ?
 軍師であるCはHを指差した。GMは、親指を上に上げた。これは、Hが反逆者ではないことを示している。ということはHは幕だな。ま、夏侯覇なんだけどな。
 さて、それが終わると昼の軍議タイムになる。誰が反逆者かを話し合い、合議によって怪しい奴を一人処刑するのだ。何とも恐ろしい話だよな。
 最初はヒントが少ないが、俺を操るEがこんなことを言い出したぞ。
E「Aが怪しい」
 きっと何の根拠もないんだろうが、いいぞ! 実際にそいつは反逆者だ! 劉封、このやろう!
 しかしAも黙ってはいない。
A「いや、俺はFが怪しいと思う」
 矛先を変えたA。ここでBが乗る。
B「俺も何となくFが怪しいと思う」
 Aが殺されるとBは反逆者として一人ぼっちになる。それは避けたいからAに乗ったわけだ。
 結局、AとBの強い押しにより他の人間も賛同し、この日の昼間は、Fが処刑されてしまった…。さようなら、王平…。
 さて、軍議の後は夜になる。反逆者がその腰を上げる時だな。と同時に、軍師の頭の冴えが試される時でもある。反逆者AとBは、この夜ひっそりとGMに誰を殺すかを教えた。そして、軍師であるCも、一人の人間を選択した。
 で、夜が明ける。この夜反逆者によって誰が殺されたのか、GMから発表されるのだ。
GM「昨晩の犠牲者、E(赤兎馬)」
 !!?!? な、なんだとぉぉぉーーー!?!
 なぜこの勇猛果敢、堅実無比、唯我独尊、馬もおだてりゃ木に…、いや違う! この俺が反逆者如きに殺されねばならんのだぁ!?
 今回の俺のゲームは終了したぜ…。ま、まあ、確かに俺が生きていたら危険すぎるからな! 警戒されるほど能力があるってのも辛いものだぜ!
 仕方ない。後ろからにやにやしながらゲームの成り行きを傍観するかな。
 残っているのは、EとFを抜いた6人。俺が死んだことが公表された後、生き残っているみんなで誰が怪しいかを再び話し合う。
A「俺はDが怪しいと思うな」
B「いや、俺はGだな」
 この二人、自分たち二人以外が殺されるなら誰でもいいので、好きなこと言ってやがる。まずいな、反逆者の作る空気に全員呑まれ始めてやがる…。AとBの発言に、DとGがやり玉に挙げられ始めたぞ。困惑するDとG。
 が、ここで一人の男が声を上げた!
C「私は軍師です」
 ざわ…ざわ…。ざわ……ざわ…ざわ…。
C「昨晩、私はBを判定しました。結果は…黒。つまり、Bは反逆者」
B「う、嘘だ! こいつは軍師を騙った偽者だ! こいつこそ反逆者なんじゃないのか!?」
C「みなさん、最初の昼間を覚えていますか? Eが、Aが怪しいと言い、それに反論した時、すかさずBが同調してきましたね? まだ手掛かりの少ない中、同調してまでAを救おうとする理由。それは、その二人が仲間だからだと考えられませんか?」
 おいおい、ゲームだってのにCはなりきり過ぎだろ!? まるで本当に神算鬼謀の軍師のようなその口調…。痺れるぜ!
B「た、たまたまそういう気分だっただけだよ!」
C「そして二日目、先ほどEが殺された時点で、私は確証を得ました。Eは真っ先にAが怪しいと言った人間です。Aは根拠がないとはいえ、精神的動揺を受けてEを夜中、殺害した。馬肉ですね」
 おい、最後のは余計だぞ軍師!
C「今の言葉に少しでも説得力を感じて頂けたのなら、ここでA、もしくはB裁断の合意を」
 …結局、この昼にはAが処断された。そして、その日の夜に殺されたのは、Cだった。
 軍師を警戒したのだろうなぁ。でも、それは逆にまずかったぜ。反逆者に殺されたということは、Cが本物の軍師であった可能性が高くなる。生き残った他の面子は、軍師の言葉は本当だったのだと心の底から信じ、結局次の日の昼、Bが処断された…。
 これで、ゲームは終了だ。今回のゲームでは、反逆者は一人の有能な軍師によって暴かれ全滅した。おいお前ら! 祝いにって俺の肉を食うんじゃねぇ!
 …まあ、大体流れは分かって貰えたか?  これは本当に一つのパターンに過ぎない。
 例えば、もし二日目の夜に殺されたのがEでなくCだったら? もしCが本当に軍師を騙った反逆者だったら?
 などなど、いかに反逆者を追い詰めていくのか、いかに巧妙に立ち回り、反逆者と思われないようにするのか、には本当に様々なやり方があるだろう。それは、実際にプレイしてみて欲しい。
 ま、何が一番言いたいかというとだな。
「誰が俺を殺しえようか?」買え。ってことだな、うん。
 あ、ダメ! 馬肉は止めて! あ〜れ〜っっ!!  
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